週末の京都での学会、日本嗜癖行動学会での演題発表のスライドを創っています。
アダルトチルドレンという悩みを持つ方が、生き抜くために使っていきた力=ひとつの自我同一性、は、まさに生き延びるために必要であった力ではあるが、いま、ここの自分自身を閉じ込めてしまう力でもある。
頭ではわかっているのに、わかっているのにやめられない!
ひとつの自分との関係性への嗜癖(アディクション)としてアプローチする方向性として考察を進めています。
やめられない嗜癖に対して、・・・手段は間違っていても、方向としてはそれが正しいかも知れない、というふうに考えてみるのです。
自分自身への嗜癖への介入〜なぜ私たちは、死がやってくるまで待っているのでしょうか?
なぜ現在の自分自身と現在のあり方を手放してしまわないのでしょう?
世界を止めてみましょう!
なにを止めるべきなのか、私たちはそれぞれが自由に選ぶことができます。しかし、間違いなく
私たちの多くが、「止める」必要のあることは、
自分は優しいだとか、
嫌なやつだとか、
野心家だとか、・・・とかいう
自己概念に対する執着です。私たちは、ある瞬間の行為や感情に対して、一時的にそれが自分だと思っているにすぎない、ということをリアルに体験する必要があります。
私たちはそこから外へ飛び出さなければなりません。
すなわち、自分の行為への同一化を手放すことによって、人生をよく観察し、人生がおのずから展開するに任せる必要があるのです。
<後ろ向きに馬に乗る A・ミンデル>
以上のような視点を持った、個人セッションとグループサイコセラピーの併用の有効性について実践と考察を続けていきたい。