私は、自身のアトピー、喘息の回復、その後、家族機能からの心理的な影響を自覚し、アダルトチルドレンという概念に出会いました。アメリカの医療と共にアトピーの活動をするに連れ、患者さん、ご家族にある心理的社会的な負荷を知り関心を抱き探求するために学び始めました。
開業して、また、臨床心理士となり7年がたちました。心理のCLさん、アトピーの患者さんへのカウンセリング、精神療法の実践や支援をつづけてきたひとつの区切りとして、有効性を検討した論文を先ごろ発表しました。
アダルトチルドレンまたは家族からの影響について、専門的に精神療法、ワークを対象として
いる開業心理臨床家はまだ少なく、学会等へ出席すると、強く孤独を感じますが、
患者さん、クライアントさんの勇気に支えられつつここまでくることができました。
きっかけは、「1%の奇跡」を出版していただいたおかげです。こころより感謝いたします。
今の私の実践の、ひとつの到達点は、アダルトチルドレンとは、排除するものではなく、自分の力を得るためのひとつの自覚として使う道具である。人はそれを使って、自覚をすすめ、「自分の専門家」になる道をすすむことができる。
そのプロセスは、それぞれの多様性を尊重し合え、争いをなくし、コミュニティづくりに貢献する。です。
明石郁生