仙台の学会は、私にとってはとても良い体験でした。AC、複雑性PTSD,家族からのトラウマが人生におおきく影響しているケースは、医療者や一般的なカウンセラーさんらにもなかなか理解されていないこと、
AC、家族トラウマを抱える人々が、いかに、適切な治療の場を探すのが難しいと体験していて、また、自分の居場所、共感できる仲間とのつながりを必要としているのか、あらためて、臨床家としての役割がクリアーになったと感じています。
さて、書いている「ACの生きる力エッセイ」も60%を超えました。
カウンセラーがクライアントさんからもらう勇気についてを書いた部分を抜粋します。
ーー
「私とはなんのために生まれてきたのだ?」
「他人のために生きるなんてもうまっぴらだ!」
「残りの人生は自分のために生きる!」
カウンセリング、ワークで関わり続けていくと、彼ら彼女らは、過去の傷や現実への困難などを自分なりの葛藤として内面に織り成し、自分の人生を生きる一人の人間、妻、夫、職業人、趣味人などへと変容していった。私はその姿勢、勇気、生きる力におおきな感銘を受けた。
ACの生きる力とは、生きることへの純粋で強い力
・他者の役に立ちたいという力
・感情とは、ほんとうの自分になるための重要な力
・危険な状況で生き残る力とは、自分を保護して、愛する人を守る力に変化する
・引きこもる力とは、自分を守る力であり、ときには、家族の崩壊を防ぐメタファーでもある。
・がんばる力とはあなたの命の流れだ。それをつかってあなたはどんな自分に気がつくだろう?
・不眠症、うつなど身体症状は、私たちを変化の入り口につれていってくれるのだ。
・夢を見る力とは、正気をとりもどし、本来の自分自身に向かう力であると言える
・自分が誰なのか知ろうとする力とは、あなたの大切な他者や世界とつながるのだ。
・ACという自覚を使って投影を探求する力は、争いや戦争を無力化する力であるの
・慈愛の力、自身のいのちの意味を知り、人生の喜びや愛を感じる道のりである
AC、トラウマ反応をただたんに、生きづらさ、治療を必要とする対象とのみあつかうのではなく、あなたの生きていく力であると肯定する、カウンセリング、ワークの研究を続けていきたいと思っています。
読んでいただいてありがとうございます、感謝します。
本情報がお役に立つ方をご存知な方は、転送、ご案内、シェアをしていただけますと幸いに思います。どうぞよろしくおねがいいたします。
今、起こっていることには意味がある、困難は個性化のプロセスでしかない、 逆境は「自分の専門家」になるプロセス。 現代社会がどんなに矛盾にみちているとしても、人は必ず、 自分らしく生きる意味を見つけることができると私は信じています。