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恋愛問題・共依存・自己愛の傷つき・ワーカホリック

こんなに愛しているのにどうしてわかってくれないの?

恋愛問題・共依存・ワーカホリック

恋愛の問題は、児童期に親や養育者から得られなかった関心を相手に向けてしまうことがはじまりになるでしょう。かけがえの無い関心が欲しいために「この人は私がいないとだめになる」または「愛してくれないなら死んでやる」というような関係性をつくってしまうことがあります。繰り返し同じような相手と関係を持ってしまう事も少なくありません。
共依存とは,他人の世話焼きに没頭し自分の必要(欲求)がわからなくなってしまう状態と言えます。他者からの承認を求めるために多くの時間とエネルギーを費やします。他に対処する方法を知らないと思い込んでいるのかもしれません。外からはうまくやっているように見えますが,内心は自分に対する疑いと,みじめで恨みに満ちた気持ちでいっぱいです。自分は不十分な人間で,自分はよくやった,自分にはすぐれているところがある,十分だということが感じられない自己否定感があります。
ワーカーホリックとは共依存の対象が「仕事」となっている状態と言えます。

<引用文献> ケイ・マリー・ポーターフィールド著,水澤都加佐監訳,共依存かもしれない他人やモノで自分を満たそうとする人たち,大月出版,2006.

  • 私がいないとことの人はダメになる
  • 自分が我慢すれば全部うまくいく
  • 自分がどこに居るのかわからなくなる
  • 空っぽな気分でとても寂しくてしかたがない
  • 休むことはサボることだと感じている
  • こんな自分が愛されるわけがない
  • 理解できない事柄をなかったことにする
  • 返信がないのは嫌われているからだ
  • 意志の力で感情や身体をコントロールしようとしてしまう
  • 誰にも迷惑をかけないように、自分でなんとかしなくては

子ども時代に設定した人間関係パターン

●彼(夫、妻)のことばかり考えて、自分の世話を後回しにしてしまう。
●会社、仕事に適応しようとがんばってきたが、自分が何者かわからない。
●息子(娘)が独り立ちをしたら、何もすることがなくて落ち込んでしまう。

幼少期児童期における養育環境が外傷となるほどの状態であったり、親や養育者らが各々の自尊心の問題に無自覚あるいは不安定な状態な場合などに、子どもは健全な自己愛を育めず、かつ、それ以上の傷つきから心身を守るための共依存パターンを設定せざるを得ない状況におかれることがあります。
こうした子ども時代に設定された共依存パターンは、おとなになっても作動してしまうときに共依存症、恋愛依存などの関係性依存、またアルコール依存、インターネット、スマホ依存などの「表現型」として表れるのかもしれません。

共依存とは診断基準ではありません。米国において援助の現場から発生した概念です。「他者の願望・期待を読み取り、それに合致するように生きようと常に努力し続けること」外界や他者の要請を読み取る尽きない努力。ほんらい人間とはそのようなものですが、自分の身を犠牲にしてまでやってしまうとや、恋人や配偶者、息子や娘に有害な作用をおよぼすときに共依存に(症)の字をつけます。
<参考文献>斎藤学,共依存と自己愛パーソナリティ障害,vol.35 No,2. 2020.

共依存の苦難の特徴は、自分が誰なのかわからない、自分が何を望んでいるのかわからない等の自己存在の脆弱性に関する漠然とした不安や恐れに苛まれている状態と言えます。また、「愛してくれないなら離れる」はんたいに、「他者の愛や関心を感じると恐ろしい」等の自己感覚の支障が、親密な他者との関係性に著しく影響を与えている状態です。
従って、カウンセリング・ワークはこのような「自己認識」「自己愛の育み」に焦点をあてるアプローチとなります。

共依存のカウンセリングは、高度な心理療法の枠組みが必要となります。回復・変化の目標は、自己愛を現在にあった形に成熟させることです。

1,傷ついている自己愛の成熟を助ける精神力動的心理療法を基盤に
2,集団心理療法(家族療法、ゲシュタルト療法、プロセスワーク等)
3,対人関係スキルトレーニング

の3つの柱が有効でしょう。共依存を治す、解消するよりも、より自己の特徴を成熟させていくような変化を目指す試みがポイントとなります。

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