家族とAC研究室では、ACI(アダルト・チルドレン インテリジェンス)の探求を通した、リカバリーカウンセラー養成講座を準備しております。ACの自覚あるなし、現在の学歴、資格の保有にかかわらず、あなたのリカバリー体験を、「自分の専門家」に昇華させていく過程をサポートします。その道のりで得る「専門技術」を必要な方にシェア、アドバイスする(仮名)リカバリーカウンセラーを養成するものです。
*日本の家族と子どもセラピスト学会 認定セラピスト資格取得コンサルテーションを兼ねます。
目的:家族と子どもに関するセラピーのための知識及びスキルトレーニングの場を提供し、人材育成とネットワークづくりを行い、人間関係に重点を置いたセラピーのあり方について研究実践すること。
<引用:日本家族と子どもセラピスト学会 規約 第3条>
*2024.6 開講を予定しています。
リカバリーカウンセラー(Rco)養成塾プレ講座、2024.5月頃予定
第17回日本家族と子どもセラピスト学会 2024年4月6,7日(土、日)鎌倉
このような方へ: |
▲カウンセリング、ワークを続けてきた。これまでの自己探求を生かして、援助するカウンセラーに関心がある |
▲現在、カウンセラー、援助職に従事しているが、自分らしい実力を身につける研鑽、研修の機会を得たい *ケース検討会 |
▲カウンセラーになることにとらわれず、「自分の専門家になる」について学んでみたい。 |
▲ACI(アダルト・チルドレン インテリジェンス):ACの生き延びるための「智慧」を学びたい |
▲将来、カウンセラーを目指している |
▲学派を越えた統合的カウンセリングに加え、集団心理療法(オープンダイアローグ、ゲシュタルト・セラピー、プロセスワーク)を学ぶことに関心がある。 |
▲既に開業しているが、集客、マーケティング等に行き詰まっておられるカウンセラーさん |
資格取得のみを目的とした講座ではありません ✖ → 地域に貢献する継続的なプロの専門性 |
お家制度のカウンセラーを養成するのではありません。 ✖ → 体験を通じた独自性・智慧を持つ専門家 |
こうすれば“儲かる”カウンセラーを養成するのではありません。✖ → クライントへの質の高いサービスと独立性と持続可能な姿勢 |
苦難の体験は、あなたの専門分野になる=リカバリーカウンセラー
「自分の専門家になる」とは、これまで生き延びてきた力を知恵や専門性あるいは「専門技術」に変容していく道のり、と捉える小さな提案です。残りの人生を自分らしくいるための。
これまで誰よりも悩んだこと、苦労したことなど、過去であれ現在であれ問題を経験した人々は、同じような状況に立たされた人々を援助できるような特別な体験、スキルを持っていると捉えてみるのです。
<参考文献>
White & Epston:小森康永訳,物語としての家族,1992.
White & Denborough:小森康永監訳,ナラティヴ・セラピーの実践,2000.
学び・得られる体験: |
生き生きとした自分を見つけ、人間関係を楽しむスキルを学ぶことができます ◎ |
カウンセラーとは、自己探求・分析の連続です。 ◎ 目的を共有した仲間や先輩らと支え合い、研鑽を積む機会を大切にします。 |
あなたがこれまで悩みや苦難にかかわってきた時間・体験には、苦難がありながらも生き延びてきた「専門性」が内面にあると言えます。◎ それらを探求し、専門技術に昇華させる道のりです。 |
クライアントさんの事例検討を中心に、臨床心理・精神療法理論を紐解きます。◎ カウンセリングとは、いつでもクライアントさんに教えてもらうものです。 |
精神力動的療法、認知行動療法、家族療法、ナラティヴ・セラピー、弁証法的行動療法、集団心理療法(ゲシュタルト・セラピー、プロセスワーク)など、クライアントさんの状態・過程にあった統合的な心理療法を提示するアプローチを学びます。◎ |
予定している講座・実践トレーニング、ワーク
■講座一例 例)ACを対象とした、リカバリーカウンセリング戦略
Rco(リカバリーカウンセリング)の推移と理論 | 実践トレーニング、ワーク |
・ACの再考、生き延びる力の「表現型」 ・児童期における自己愛の毀損が由来する、原初の依存症=共依存パターンの設定 ・子ども時代の心的防衛メカニズム「原始的引きこもり、否認、万能感コントロール、原始的理想化と価値下げ、投影、取り入れ、投影同一視自我のスプリッティング、解離」 |
・じっくりゆっくり言い分に耳を傾ける ・支持的療法 ・人間性心理学的傾聴 ・原家族で繰り返されたコミニケーションパターン ・現在の生活にどのように影響を及ぼしている? ・ジェノグラム(心理学的家系図)の作成 ・Rco(リカバリーカウンセラー)として大切なこと |
・ACの変化、回復の推移とは? ・悲嘆と回想 ・AC〜共依存〜複雑性PTSD ・感情制御、対人関係、自己感覚の支障 ・見捨てられ不安と飲み込まれ恐怖 ・境界例パーソナリティ/自己愛性パーソナリティ ・恥、罪悪感、自責、他罰の病理 |
・精神力動的療法の面接 ・セラピー的関係性をつなぐ ・受容的、認知行動療法 ・目指す変化の設定、実現するための構造の提案 ・戦略的家族療法、PIA(逆説的家族療法) ・間主観的転移、逆転移の精査、検討 ・ケース検討、SVを受ける |
・虚無と抑うつ、分離不安 ・自己の同一性と解離性障害 ・アルコール依存症の親とその子ども ・対人恐怖 ・ワーカーホリック、強迫観念、執着 ・共依存〜様々な依存症 |
・森田療法〜日々のジャーナル ・ポジティブコノテーション、リフレーム ・定期的なグループミーティング ・集団心理療法〜グループ凝集性 精神力動的ゲシュタルト・セラピー、 プロセスワーク、トランスパーソナル心理学 |
・健全な自己愛を育む ・認知の流動性 ・「クライントさんが自己の一体性を維持しつつ、より理想的な自己へと成熟しようとするのを助ける、ないしはそうすることによって未成熟を補修する」 |
・自己心理学的共感 ・ナラティヴ・セラピー ・オープンダイヤローグ ・断片化、結び目の再編集、歴史をつなげる |
・セラピー体験を実人生にどのように生かすのか? ・対人関係スキルトレーニング 「感情や出来事を「受容」することに焦点をあてる。解消しなければいけないという執着を手放す。自己とは関係性の中にある、人生の本質は、その内容よりもむしろ変化(プロセス)にある。」 |
・弁証法的行動療法 ・子ども時代のデフォルトが由来する「対人関係、感情にまつわる思い込み」をリフレームする。 ・認知の修正と行動の調整、適切な感情表現 ・対人関係の維持スキル |
・実存的な対話〜実人生の悩みへ 「人間にとって死、別れは避けられない。」 「私たちは究極には孤独である。」 「人生には(与えられた、使命)明確な意味や価値はない。 「しかしながら、欲すれば自らの生活を自由なものとすることができる。」 |
・実存的セラピー ・禅的姿勢、四法印 ・Life is a Bumpy road.人生は凸凹道「一切皆苦」 ・Life is Impermanent.人生は無情「諸行無常」 ・Life is Interdependent.人生は縁起「諸法無我」 ・Life is can be Great.人生は素晴らしいものにすることができる「涅槃寂静」 |
オプション:開業カウンセラー塾 ・財務 ・リスク管理 ・休日の設定 |
・対象を選ぶ、領域の設定 ・見込み客の集客、集客経路 ・初回面接〜セラピー的目標の設定 ・お見合い期間〜契約セッション、SV ・見立て〜見直し ・終結 ・事例検討〜学会発表〜投稿論文作成 |
修了までの形式 | 単位制(個別にアレンジ) |
費用 | 月謝制 |
お問い合わせ、参加ご予約 | フォーム |
審査・手続き | *カウンセリングの進行状況により、お申込みをいただいてもお受けできないこともあります。予めご了承をいただけますと助かります。 |
2024. 家族とAC研究室 臨床心理士 明石郁生
■参考図書: ・Mナンシー・マックウィリアムズ著: 狩野力八郎監訳,妙木浩之, ほか訳: 精神分析的心理療法-実践家のための手引, 金剛出版, 2004. ・G・ワインズバーグ(1984、1996)著:高橋祥友 監訳 セラピストの仕事 金剛出版,2001. ・ハーバード・S・ストーン著:逆抵抗 心理療法家のつまずきとその解決 金剛出版,2000. ・ナンシー・マックウイリアムズ著,成田他訳:パーソナリティ障害の診断と治療,創元社,2005 ・マイケル・カーン著:セラピストとクラインアント-フロイト、ロジャーズ、ギル、コフートの統合,誠信書房,2000. ・アーノルド・ミンデル:人間関係にあらわれる未知なるもの 身体・夢・地球をつなぐ心理療法 日本教文社 2008 ・アーヴィン・D・ヤーロム,ソフィア・ヴィノグラードフ共著:川室優訳,グループサイコセラピー ヤーロムの集団精神療法の手引,金剛出版,1991. 明石郁生:心理臨床家の開業に当たって治療構造を作ることーアダルト・チルドレンを主たる対象として− Family Child Therapy No.9 Sep.2015. |