ご夫婦の親密さを深める鍵とは?
それぞれが自分の「感情」を「所有」できるかどうかです。幸せな夫婦は,日常生活で相手のマイナス面よりプラス面を重視するよう心がけています。それは,知的感情(emotional intelligence:自分の感情を適切に理解すること)による結婚生活といえるでしょう。
それぞれが自分の「感情」を「所有」できるかどうかです。幸せな夫婦は,日常生活で相手のマイナス面よりプラス面を重視するよう心がけています。それは,知的感情(emotional intelligence:自分の感情を適切に理解すること)による結婚生活といえるでしょう。
私たちはもともと家族から(元家族)から得られなかったものを,会社,同僚にもとめる傾向にあります。とりわけパートナーには,おおくのお気持ちもとめてしまうのもむりもありません。
夫婦の問題は,愛情・養育関係,自尊心,承認など,原家族が自分に与えてくれなかったものを「仕事」・「夫、妻」に必要以上にもとめようとするときに起こります。結婚はお互いの自己を明らかにしていきます。双方あるいはどちらかが、子ども時代の必要が満たされていないことを相手に求めているとすれば、これらの期待が衝突するのも無理もないですね。
夫婦カウンセリングとは、お互いがしてくれないことを非難しあうことではありません。お互いが、いまの、自分自身のニーズを知ることからはじめます。
夫婦カウンセリングでは個々の生い立ち、パーソナリティに加えて2人の「関係性」に焦点をあてていいます。ご夫婦の親密さを深める鍵のひとつは,それぞれが自分の「感情」を「所有」することにあります。
夫の帰宅が遅いことを,「彼は私のことがわかっていない・・・」「彼は私に関心がないのでは・・・」のくりかえしでは、ご主人の帰宅が遅いことをどのように評価しているかの問題に終始します。この延長線上では,妻は夫のふるまいをとがめ,夫がどうあるべきか口うるさく言っても,夫は自分の行動は正しく,家庭のために働いているのだし,間違っているのは妻のほうだと言うでしょう。どちらも自分自身の感情を「所有」せず,相手に伝えておらず、相手を変えようとしてしまうでしょう。
「いつも帰宅が遅いと私は悲しいんです・・・」
「・・・私は傷ついているんです。」
「僕は妻に経済的な安心を与えられているかどうか不安なのです。」
「遅くまで働かないと僕は妻に愛されない気がしていて怖いのです。」
と自分の感情を「所有」し、お気持ちを相手にお話になることは,自分の感情を受け入れて,相手に感情を伝えることになります。自分の感情を伝えるときに,親密さと思いやりが育ち始めます。
<引用文献>ヘンリー・クラウド、ジョン・タウンゼント著:中村佐知,中村昇訳,境界線-聖書が語る人間関係の大原則-,地引網出版,2004.
夫婦カウンセリングの進行例 |
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初回面接〜数回まで、当面の目標・枠組みの設定 | お子さんの安全と他のご家族のカウンセリングへのご協力を確認し、カウンセリングの目標、回数などを仮設定します。 例)2週間に1回×6ヶ月 半年以内に◯◯◯できるようになること。 |
セッション1: | お互いのお気持ちについてエクササイズします。 |
セッション2: | ご自身のお気持ちについてエクササイズします。 |
セッション3: | 相手への思いやり。感謝の気持ちを育てます。 ご夫婦で分かち合う人生の意義をシェアします。 |
一般的な構造、費用 ご夫婦カウンセリング 1回/50分 18,500円 |
*カウンセリングの構造、回数は進行状況により協議の上変更,修正していきます。 |