サイトアイコン ACカウンセリング-明石郁生

Ⅴ章:自分の専門家になるためのエクササイズ ac-alive-062 自分に気づく呼吸のワーク、マインドフルネス。

Chuotanhls / Pixabay

5-1 自分に気づく呼吸のワーク

さて、ACとは単に治すべき対象じゃなく、生き延びてきた力でもあると話してきた。いずれにせよ人生とは時に困難をともなうことがあるだろうが、ACというコンセプトをつかって自分自身のワークを続けていくと、まずは自分との関係が変容していく。そして、対人関係、世界との関係が変化していくだろう。そうすれば、やがて、社会の要請や世間体、一般的な成功や失敗などに翻弄されずにいられるようになるだろう。
いつだって、いまが自分だと思える。

Co:さて、さて、最初のエクササイズをしてみよう。
過去の怒りや悲しみに縛られ一歩も出れないような状態や、はんたいに、肥大した理想に飲み込まれて過大に将来を心配している時とはどんなことが起こっているんだと思う?
AC:えーと。心がいつも不安でざわざわしてて、。
Co:うん。
AC:落ち込んでいるのに、いつも何かしなくてはいけないと焦っていて。
Co:うん。なんとかしなくてはあの人がダメになる?見捨てられる? ほんとうの私を知ったら皆に迷惑をかける、そうしたらみんな離れていく?
AC:・・・いやいやもうそうじゃない!
Co:他人の世話をしなくていいと知ったけど、顔色も見なくていい、じゃあ私はこの先どうすればいいの?
Co:うん。いま、どんな気分?
AC:この先がわからなすぎて不安です。
Co:そう。それを、「いま、ここ」にいない状態と言うんだ。
AC:は?
Co:「いま、ここ」にある、あなたの命の流れに気づいていない状態。
AC:え?
Co:過去や未来に執着して、いま、ここに、あなたが自身がいない状態。わかりやすく言うと、思考やファンタジー、空想や幻想にとらわれていて、いまのあなた自身の感情や身体感覚を切り離している。

第二次対戦以降、私たちの上の世代のおおくは、幸せとは、「いま、ここ」にはなくて、懸命に頑張った果の将来にあるものだという信念を持ちながら生きてきたと言えるだろう。また、彼ら彼女らは自分自身を癒やすすべを知らなかったかもしれない。
(引用文献 ティックナットハン )

AC:あっそうか、感情と身体感覚がほんとうの私自身とつながっているんでしたね?
Co:そうだね。「いま、ここ」で、呼吸に意識を向けてみて、自分の感情と身体感覚につながってみようとするワークをするよ。これは、マインドフルネスとも呼ばれているね。マインドフルネスとは「いま、ここ」を体験する姿勢のひとつだ。

Co:まずは、いっしょにやってみよう。
AC:はい。

エクササイズ1:自分に気づく呼吸ワーク

いつでも、どこでも、何も使わずにはじめることができます。スマホを見る前に、見ている途中に、パソコンのキーボードを打つ前に、打っている途中に、食事の際ご飯を見るとき、お箸を口に運ぶとき、食事を口に入れたとき、。また、朝、起きたベットの上で、テレビを付ける前に、窓の外を眺めたときに、。駅まで歩く道のりで、電車の中で、カフェで、帰宅して、お風呂の中で、眠る前にスマホを置いて、テレビを消して。

自分の呼吸に気がついてみよう。鼻や口から出入りする息の音、喉や上下する胸や肩の感覚を味わってみましょう。
慣れないと、照れくさかったり、わざとらしく思えるかもしれないが、
ほんの少しの間ゆっくりと自分の呼吸に意識を向けてみます。

いろんなことを思い出したり、身体感覚が浮上しはじめるかもしれませんが、ここではよいわるいなどの判断せずにそのままにして呼吸に意識を向けてみます。

気に入っている言葉を心の中で言ってみるのも良いです。例えば、
「私はわたし、あなたはあなた」 呼吸を続ける。
「私は、いま、ここに、生きている」呼吸を続ける。

AC:あせりがなくなるような、気分が落ち着くような気がします。

やればできるけれど、やらなくてもいいことに気がつくかもしれない。
好きではないことに気づくかもしれない。
もしかしてこのままでいいのかも知れないと気づくかもしれない。
かっこよくうまくいかないかもしれないが、私らしくまずまず楽しくいられる関係性、行動、仕事、人生を生きてみようと。

あなたの残りの人生はこの世で何ができるかを証明するためのステージではないのだろう。どこにも行く必要がなく、どこにも到達する必要もなく、何にもなる必要もなく、ただただ、私のままで呼吸と共に気づきを味わって見ること。
もしかして、私の人生とは、私の喜びや悲しみを学ぶためにあるという姿勢に気がつくかもしれない。

 

*まれに気分が悪くなるケースもあります。その際は専門医にご相談ください。また、クリニック等通院中の方は主治医の指導の元行ってください。

2022.

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