フロイトは、心理療法において夢は、無意識にある欲望や願望などの象徴として分析する対象として発展させました。「夢は無意識への王道である」できるだけ純粋に夢そのものに近づいて解釈し、自由連想法をつかって無意識の内容と超自我や自我がどのようにして夢の表現を歪めているのかを探るものとしていた。
ユングは、夢からの連想内容を分析者とクライアントがいっしょに多義的な意味や目的を考えていくことが重要であるとした。
<参考文献 山中康裕著:心理学対決フロイトVSユング ナツメ社 2010年>
フロイトへのカウンターとしてゲシュタルト・セラピーを創設したパールズは、神経症パーソナリティとは部分、部分に断片化しているとして、夢を通して自己とのアイデンティティを持つことをはかり統合し全体性にむかうグループワークを発展させた。
<参考文献 F,パールズ著、倉戸ヨシヤ監役 ゲシュタルト療法ーその理論と実際ー ナカニシヤ出版1990年>
また、ユング研究所に学んだ、A,ミンデルは、フロイトの先駆的研究から85年経った現在、それぞれ断片化され、多彩な色合いを持つ現代心理学を、多様性を持つ人間心理を統合するべく枠組みとして「プロセス・ワーク」を創設し発展させている。彼は、どのように、個人のセラピー、グループセラピー、瞑想などをするかを、夢分析、ボデイ・ワーク、対人関係ワーク、家族療法、精神医学、医学、児童心理学などをそれぞれ専門的にとりあつかうのではなく、様々な状況を包括する広範囲のスペクトルに取り扱うことによって、個人の全体性をより豊かに把握できるようになると述べている。
夢とは、なんらかの形で、身体の状態について語っていて、身体でも夢を見ている。「ドリーム・ボディ」と呼んでいる。身体症状は夢に反映されており、夢は身体症状に反映されている。つまり、夢をワークすることは、個人の全体性にむかう入口となるのである。
<参考文献 アーノルド・ミンデル著 高岡よし子、伊藤雄二郎訳 ドリームボデイ・ワーク 春秋社 1994年>
私(明石郁生)は、アダルト・チルドレンという悩みを抱える人々の多様性、全体性に向かう力を理解し、援助するような枠組みを研究しています。精神力動的なセラピー理論を基礎としながら、個人セッションとグループワークを併用実践しています。
今回のワークショップでは、夢(夜見ている夢、繰り返し見る夢、怖い夢、セクシーな夢、など)と身体で見ている夢(ドリームボディ:身体のシグナル、違和感、こり、つかえ、身体症状、不眠症などなど)をグループで安全にワークする実践をめざします。
1日目のワークを終えると、夢をみます。(多分)それを2日目にあつかうことはとてもよいワークになるとおもいます。
精神力動的カウンセリングにゲシュタルト・セラピー、プロセスワーク、トランスパーソナルセラピー等の本質を統合的に臨床実践いたします。
アダルト・チルドレンの自覚あるなしにかかわらず、夢にご興味のあるかた、自分をもっと知りたい方、身体症状にご関心のかる方などどなたでもご参加実践できます!
また、カウンセラー、セラピスト、医療者さんの参加も歓迎しております。!!
■日時:11月29日(水)、12月5日(火)10時~16時30分(9時45分開場 受付開始)
■会 場:鎌倉芸術館
■ 参加費(税込)
2日間通し参加(推奨)30,000円:*早割(10月31日までお申込み)
2日間通し参加 35,000円:一般(11月1日以降お申込み)
2日間通し参加 26,000円:*継続割(明石ワーク3回目より)
1日参加:18,900円
1日参加:13,500円:*継続割(明石ワーク3回目より)
■定 員 15名(最低催行人数5名)
※会場の都合で、定員になり次第しめきりとさせていただきます。
■ワーク内容概要:(11月29日例 )
10時~:チェックイン、夢シェアリング
11時~:ドリームボディ気づきのレッスン
ワーク1:昼の夢、自身の行動様式を他者に演じてもらい、観察し気づきを深める
12時~13時 ランチ休憩
13時~:ワーク2:くりかえす夢、身体症状、再演、加害者になる〜自身と対話
断片化〜統合アプローチ
14時~:ワーク3:夢の中での他者への投影、対話〜自身の力の自覚
15時~:ワーク4:くりかえす夢、抑圧、メタファーとの対話〜エッジを体験 投影との対話
16時30分終了
※個人ワークをご希望の方は当日ワーク中に申し出ください、2~ 3名ほどお受けできると思います。多数の場合はじゃんけんで。 ワーク全体への参加のみでも自身への気づきが得られると思います。
※内容は当日の進行状況により変更になる場合があります。
※クリニック等へ通院中の方は、主治医または担当カウンセラーの 承諾をお願い致します。
参加ご予約をこちらからお願い致します!
カード決済かお振り込みをお選びいただけます。
ワークショップでお会いする機会を楽しみにしております!
1回目の実践例):
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