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生きづらさを抱えるアダルトチルドレン(AC)を対象としたワーク 臨床心理士 鎌倉 神奈川

さて、今朝はアダルトチルドレングループワークとは、いったい何をやっているのか?について考えています。
私が勝手に師匠と呼んでいる吉福伸逸さんは、人を揺り動かす力を、思考の力、感情の力、存在の力、関係性の力の4つで表しています。臨床心理学をどっぷりつめ込まれている私にとって、とても身体感覚的に染み入る概念です。
その中で、彼は感情の力には、「気づいていない膨大な印象」Body of impression がとても大きな影響を与えていると言っています。気づきのところにきていない印象、無意識の領域に刻印されている印象は、無意識であるかぎり、私たちに強い影響を与えます。ゆえに私は、ワークで、「気づいていない膨大な印象」Body of impression が流れるプロセスを大切にしています。これをミンデルは、Dream body と呼んでいます。

夢や身体感覚や身体症状や痛み、動作や、ダンス!など、無意識を自覚化していくプロセスを大切にしていきたいのです。
ゆえに、家族歴、生育歴などから膨大な「気づいていない膨大な印象」Body of impression を与えられ、人生に大きく影響があると感じている、「生きづらさを抱えるアダルトチルドレン」を対象とした、ワークについて、私は精神力動的アプローチや家族療法の戦術を取り入れたゲシュタルト・セラピー、プロセスワークを積み重ねて実践していくことが自然な流れであったと振り返ります。

一方で、私たちカウンセラー、セラピストは、アダルト・チルドレンの苦難を学術論に載せるためには共有できる言葉を使う必要があります。精神科医の斎藤学先生は、共依存とは対人関係の一定のパターンを指し、ACとはそのような人間関係を作ってしまう人が自分のパーソナリティについて抱く主観(自己批判)と述べています。また、この主観は複雑性PTSD(感情調節障害、低い自己評価、人間関係の障害)という概念で説明が可能で、現在の自己愛パーソナリティとされているものに相当しますが、このパーソナリティは障害とは限らないと指摘しています。<引用文献 斎藤学:ヒトは嗜癖する-共依存から性暴力まで,金剛出版,2024.>

2025年の学会発表では私はこれまでの取り組みに関して事例検討「自己愛パーソナリティに対する臨床事例」を発表しました。現在、論文をまとめています。こういった考察をシェアすることで、ACの臨床にかかわる専門家と臨床的な分かち合いができることを願っています。

いいわけをすると、何も好き好んで難しいことをやろうとしているとか、新しいことをやろうとしているわけではないのです。自分の探求とクライントさんに正面から向き合ってきた結果、このようになってきたといえます。ありがとうございます。

読んでいただいてありがとうございます。本情報がお役に立つ方をご存知な方は転送、シェアをしていただけますと幸いに思います。カウンセリングは宣伝をせずに、信頼されるお客様からのご紹介で成り立っております。こうした私どもの仕事にご賛同された場合には、カウンセリングを探している方がいらしたら、私どもの仕事をご紹介いただけましたら幸いです。ありがとうございます。

統合的グループワーク@鎌倉 ご関心のある方は日時をご確認の上ご予約を頂けますと幸いに思います。

家族とAC研究室 2025

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