幸せな夫婦は,日常生活で相手のマイナス面よりプラス面を重視するよう心がけています。それは,知的感情による結婚生活(emotional intelligence:自分の感情を適切に理解すること)といえるでしょう。
私たちは、アダルト・チルドレン(AC)の自覚があるなしにかかわらず、もともと家族から(元家族)から得ていたものを,会社,同僚にもとめる傾向にあります。とりわけパートナーには,おおくのお気持ちもとめてしまうのもむりもありません。
夫婦の問題は,愛情・養育関係,自尊心,承認など,原家族が自分に与えてくれなかったものを「仕事」・「夫、妻」に必要以上にもとめようとするときに起こります。
結婚はお互いの自己を明らかにしていきます。双方あるいはどちらかが、子ども時代の必要が満たされていないことを相手に求めているとすれば、これらの期待が衝突するのも無理もないですね。
夫婦カウンセリングとは、お互いがしてくれないことを非難しあうことではありません。お互いが、いまの、自分自身のニーズを知ることからはじめます。
<引用文献>境界線(バウンダリーズ) ヘンリー・クラウド
このようなご夫婦、カップルに。
・現在、恋愛中、婚約中だけれど、「夫婦」の関係性を知りたい
・結婚生活はこんなものだろうと、明らめている
・相手を、いてもいなくても同じようだと感じている
・顔をあわすのも嫌だと感じつつある
テレビや雑誌の書いているように、。
・「対話で解決できる」と思っているが、うまくいかない。
・夫婦の問題はコミニケーションで解決できる、と思っているがうまくいかない。
・夫婦とはわかり合えるものと思っているが、うまくいかない。
夫婦カウンセリング概要:
ご夫婦の親密さを深める鍵のひとつは,それぞれが自分の「感情」を「所有」することにあります。
夫の帰宅が遅いことを,「彼は自分のことがわかっていない・・・」「彼は私に関心がないのでは・・・」のくりかえしでは、ご主人の帰宅が遅いことをどのように評価しているかの問題に終始します。
この延長線上では,妻は夫のふるまいをとがめ,夫がどうあるべきか口うるさく言っても,
夫は自分の行動は正しく,家庭のために働いているのだし,間違っているのは妻のほうだと言うでしょう。
どちらも自分自身の感情を「所有」せず,相手に伝えていないからかもしれません。
「いつも帰宅が遅いと私は悲しいんです・・・」
「・・・私は傷ついているんです。」
とお気持ちをお話になることは,自分の感情を受け入れて,相手に感情を伝えることになります。
自分の感情を伝えるときに,親密さと思いやりが育ち始めます。
<引用文献>
境界線(バウンダリーズ) ヘンリー・クラウド
また、共依存とは,他人の世話焼きに没頭し自分の必要(欲望)がわからなくなってしまう状態ととらえることもができます。
例えば、夫との関係に絶望し,子どもの世話焼きに没頭する母親。こどもを生きがいとし,期待で縛りあげる。この縛りから抜け出ようとする子は非行やひきこもりなどの「期待はずれ」を演じる他ない。縛りに甘んじる子は,自分の欲望を知らないロボット人間となるかもしれません。(斎藤学 2007)
共依存の人たちは他者からの承認を求めるために多くの時間とエネルギーを費やします。他に対処する方法を知らないからです。共依存の人たちは,外からはうまくやっているように見えますが,内心は自分に対する疑いと,みじめで恨みに満ちた気持ちでいっぱいです。自分は不十分な人間で,自分はよくやった,自分にはすぐれているところがある,十分だということが感じられない自己否定感があります。
<引用文献> Kay Marie Porterfield (1991) Coping with Codependency (ケイ・マリー・ポーターフィールド著 水澤都加佐(監訳)(2006) 共依存かもしれない・・・他人やモノで自分を満たそうとする人たち 大月出版)
幸せな結婚生活を送っている夫婦は,とりわけ頭がよいわけでも,裕福でも,心理学に通じた人たちでもありません。
幸せな夫婦は,日常生活で相手のマイナス面より,プラス面を重視するよう心がけています。
それは,知的感情による結婚生活(emotional intelligence 自分の感情を適切に理解すること)といえるでしょう。
Johon Gottman & Nan Silver. The Seven Principles Making Marriage Work.
(ジョン・M・ゴッドマン ナン・シルバー共著 松浦秀明(訳) (2000). 愛する二人 別れる二人 第三文明社)
夫婦カウンセリングとは、お互いがしてくれないことを非難しあうことではありません。お互いが、いまの、自分自身のニーズを知ることからはじめます。
夫婦カウンセリングの進行:例)
初回面接〜数回 当面の目標・期日設定 |
家族(お子さんなど)の安全やカウンセリングへのご協力を確認し、カウンセリングの目標、回数などを仮設定します。 例)2週間に1回×6ヶ月 半年以内に◯◯◯できるように。 |
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セッション1: | お互いのお気持ちについてワークします。 |
セッション2: | ご自身のお気持ちについてワークします。 |
セッション3: | 相手への思いやり。感謝の気持ちを育てます。 ご夫婦で分かち合う人生の意義をシェアします。 |
一般的な構造、費用 | ご夫婦カウンセリング 1回/50分 18,500円 |
*カウンセリングの構造、回数は進行状況により協議の上変更,修正していきます。 |