ニュース等で耳にするたびに、無力を感じて、胸が痛くなります。
「どこに相談したらよいかわからなかった」
「行政に電話したが、部署が違うとたらいまわしにされた」
「家族の問題を誰にも話せなかった」
日本ではまだまだ、カウンセラーに会いに行くのは、なにかとても困ったことがあるときのようなイメージがあるようです。カウンセリングをうけるというと家族や同僚、友人など周囲にネガテイブな印象を与えてしまうように思われている方がほとんどかもしれません。また、カウンセラーとは、難しい心理学を振り回し権威的で上から目線でとっつきにくく、「できないこと」を説教されるのではと思われている方もおおいかもしれません。
海外の映画などには、しばしばカウンセラーが登場するのを見かけます。欧米では,迷ったときや,将来のこと,こころと身体のマネジメントや,ビジネスの決断にホームカウンセラーを活用することがステイタスになってきているようです。カウンセラーとは,依頼者のさまざまな人生の局面の伴奏者として定着しているようです。
近年、公認心理師が国家資格となり、心理職、医療、教育など地域で専門領域をつなぎあわせて包括的に支援していこうという流れがうまれつつあります。でも、まだまだ、日本では、「カウンセリングに行く」は敷居が高く感じられたり、偏見があるのかもしれません。
参考コラム:経営者のカウンセリング2/3 経営者がカウンセラーにつながりにくい理由? <マイ・ベストプロ神奈川 朝日新聞デジタル 明石郁生1.14.2020>
開業カウンセラーは、医療、教育などの受け皿ではおさまりきれない、サブクリニカルな対象、心の健康への援助、
「頭ではわかっているけれどやめられない」などの依存症、うつ症状、不眠や身体の不調などの心身の関連、
「どうしたらよいかわからない」「不安」
「家族の問題、家族由来の心的外傷」「人間関係の問題を繰り返してしまう」
「怒りの爆発」強い悲しみなど感情の問題、境界例パーソナリティ、自己愛パーソナリティ
などトラウマへの治療など、メンタルヘルスケアの最前線にいる存在と確信しています。
しかしながら、開業カウンセラーは、後ろ盾や社会的地位などはなく、事業の運営に際する融資をうけることも難しい場合が少なくありません。また、資格を取得することはほんのスタートにしかならず、人間理解にはひとつの正解などなく、幅広く深く臨床理論やカウンセリングの姿勢や技術について日々研鑽を続ける必要があります。
この側面は心理臨床プログラムで学ぶ機会は少ないものです。心理臨床スーパービジョンと同様に、マーケティングを学ぶことは、より自身の専門領域に力を注ぐ機会を開きます。さらに、開業カウンセラーは、経営者という側面もありますが、これらのスキルは心理臨床の領域で学ぶことは難しい分野です。これらは、とうていひとりでできるものではありませんね。
このような方へ、
・クライアントさんの集客実践方法をまなびたい
・カウンセラーのための経営、財務について学びたい
・開業カウンセラーは孤独な仕事、懇親会などで情報交換、相互交流をしたい。などなど。
*多重関係に配慮して運営されています。お申込みをいただいてもご参加をお受けできないこともあります。予めご了承をいただけますと助かります。
これまでこのようなディスカッションをしています。2020.8
・開業カウンセラーの事業領域の設定、限界設定
・開業の自分スタイルにあわせて
1,治療対象を選ぶ、初回オリエンテーション、アセスメント、費用の前払い、リファーをする
2,目指す治療目標
3,それらを実現するための治療構造
4,自分自身の今後の人生のあり方へ関連
・以上が、臨床、集客、財務、費用の設定、保険などに関連するため、事業領域の設定は重要だ。
・集客とPRと広告の違いを知ること。(売り込みや勧誘の本質を知るために)
今後はこれらに加えて、初回オリエンテーションのロールプレイ、支払いを拒むクライントさん、時間を守らないクライントさん、などへの力動的な対処、また、臨床的なケース検討などもしていきたいと思っております。
ご関心ある方はどうぞご参加ください。
事例検討ミーティング+オンラインディスカッション
1,開業臨床技術の向上:参加者の専門分野をシェアを通したスキルの研鑽ミーティング。例えば、「初回アセスメント、治療対象の見立て方」「初回オリエンテーション」「入金の確認、継続的な費用の設定」「他機関へのリファーの仕方「危機的な状況への介入」などなど
2,クライアントさんの集客、マーケティング、財務:経営者としてのスキル
3,カウンセラーの相互交流を通した精神的安定:学会などの情報交換、懇親会、季節の温泉ミニ旅行など
*講師によるレクチャー形式ではなく、参加者で共にアイディアや実践体験を持ち寄り検討を深めていく、グループシェア、ケース検討を採用し、参加費をできるだけおさえ、実践検討形式でスキルの向上を共に目指す試みにする。
会場:鎌倉 (JR東海道線大船駅)
費用:@3,300円
定員:8名
主催:明石郁生 アメリカ医療コンサルタント、中小企業経営者コンサルタントを経て、開業カウンセリング歴11年の臨床心理士、家族とAC研究室運営
*多重関係に配慮して運営されています。お申込みをいただいてもご参加をお受けできないこともあります。予めご了承をいただけますと助かります。お問い合わせ