適度に飲んでいれば、人生の潤滑油や醍醐味として体験できるお酒(恋愛関係、仕事なども)。どのような過程を経て、お酒は、依存症に進展するのだろうか?
たとえば、他者と良くつながりたいと頑張りすぎて自分を失っている状態では、健全な自己愛が育まれない。その結果、自己肯定感が低くなったり、他者に承認されたい感情が肥大したりするかも知れない。
それらをなんとか感じないようにスリカエようと邁進するがあまり依存症に発展するのだろう。
AC:伝家の宝刀(笑)、共依存や仕事依存もですね。
Co:うーんそうだね。どれだけお酒をのんで、不全感を「スリカエ」ようとしても、もともとの、さみしさ、不安などを解消することはないでしょう。酩酊すると、いっときは忘れられるかもしれないが、これを、「スリカエられた充足感(興奮や麻痺)」と呼ぶ。
でも、すぐに、もともとのさみしさ、不安がやってくるので、また飲まなくてはいけなくなる。こういうように経過して、いっときのスリカエられた充足感を求めてやめられない依存に発展するかも知れないんだ。
AC:うー。まさに、スリカエなんですね。だからやめられない!
Co:精神科医の斎藤学は、依存症とは、本人の心身・思考の働きを制限、停止することで、擬似的な平穏をもたらし、「ほんとうの自分の問題」(人間関係の葛藤)への直面をとりあえず、先送りできるというメリットがあるからだと述べています。
ACカウンセリングでは、「スリカエ」する行動を無力化するアプローチをします。
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