夫婦カウンセリングとは、自分の感情を自分のものとして「所有する」ことをめざします。ご夫婦の親密さを深める鍵のひとつは,それぞれが自分の「感情」について責任をとれるかどうかです。
例)自身の感情ではなく、配偶者の感情を指摘して批判している状態
☓ぼくが不快なのは、君のせいだ☓
☓あなたがわかってくれないから、私が不安なのです☓
☓あなたがお酒をやめないから、うまくいかないんです☓
幸せな夫婦は,日常生活で相手のマイナス面よりプラス面を重視するよう心がけています。それは,知的感情による結婚生活(emotional intelligence:自分の感情を適切に理解すること)といえるでしょう。
私たちは、アダルト・チルドレン(AC)の自覚があるなしにかかわらず、もともとの家族から(元家族)から得ていたもの、得られなかったものを,会社,同僚にもとめる傾向にあります。おなじように、得ていたもの、得られなかったものをパートナーにもとめてしまうものです。
夫婦の問題は,愛情・養育関係,自尊心,承認など,原家族が自分に与えてくれなかったものを「仕事」・「夫、妻」に必要以上にもとめようとするときに起こります。結婚はお互いの自己を明らかにしていきます。双方あるいはどちらかが、子ども時代の必要が満たされていないことを相手に求めているとすれば、これらの期待が衝突するのも無理もないですね。
夫婦カウンセリングとは、お互いがしてくれないことを非難しあうことではありません。お互いが、いまの、自分自身のニーズを知ることからはじめます。<引用文献>境界線(バウンダリーズ) ヘンリー・クラウド
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家族とAC研究室 2024