目に見えづらい家族トラウマ(過度な期待や干渉、情緒的な無関心、主体の搾取)後遺症としての、複雑性PTSDの臨床については、精神力動的療法を基礎とした個人カウンセリングが主体であったが、近年では、体験的なグループ療法法において相互情緒交流を促す実践が実績をあげている。複雑性PTSDにおいてグループ療法への臨床への効果の検証が急がれている。
個人カウンセリングで一定の回復、進捗が見られた後に、
次の段階に起こる、対人関係(自分を含めた)の構築と修復などの今後の生活再建に果たす、他者の役割、関係性を考慮に入れる試みとして、グループ療法は有効なのでしょう。深い情緒的交流において、参加者の語りの中に「自分を保護できる自己」(保護してくれる親の内面化)の出現に注目し、それを皆で分かち合う相互交流を狙っているものです。
アダルト・チルドレン(AC)・複雑性PTSDの支障とは、家族との対人関係の歪みが由来していると仮説できるため、対人関係を適切に育て直すセラピーとして、集団心理療法は有効であると検証しています。
読んでいただいてありがとうございます、感謝します。
本情報がお役に立つ方をご存知な方は、転送、ご案内、シェアをしていただけますと幸いに思います。どうぞよろしくおねがいいたします。