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自己愛の肯定〜「批判されたり愛されていないように感じる」更新2023.10

「こんなにいっしょうけんめいやっているのに、なんでわかってくれないんだ!」と、仕事や生活の中で、何かのきっかけで怒りを爆発させたり、強い落ち込みを体験されるケースがあります。

 健康的な自己愛とは、欠点があろうが、失敗しようが、自分をそのまま受け入れることができる気持ちです。ときには、自分の欠点を残念に思うことも、失敗したらがっかりもするでしょう。それでも、本質的には自分を痛めつけるほど嫌いになることはないでしょう。関係性の中で自分を愛することのできること=自分自身との関係を愛することができること。

「これまでの私の人生は、いろいろあったな~、うーんイマイチなんところも、あまり好きではないところもあるな~。でも、それも私だし、それらがあって今の私があるし、そんな私をけっこう好きかも。まっいいか!わたしらしいなぁ~と。」

と言えるのが「健康な自己愛」なのでしょう。

もし、自分(傷ついて限定された自己)が思うような自分でなければ、だめ!と思っているとすれば、例えば、100点でなければだめ! と、。30点や50点や80点はないとすれば、。ずっと自分を批判してしまうかもしれません。許せない!許せない! だめ!だめ!もっと!もっと!もっと!など。

これらの叱咤は無自覚に処理され抑圧されます。抑圧してももとの感情はのこっていますので他者の言葉や、家族や会社、世界のあり方にも、とても敏感になってしまいます。その結果、ずっと批判されたような気分になってしまったり、相手がほめてくれないとか、愛してくれないとものすごく頭にくる状態になってしまいます。

<参考文献>

向後他 吉福伸逸の言葉:無条件に人を愛するためには、自分を無条件に愛してごらん。
和田秀樹 自己愛の諸定義 自己愛と依存の精神分析

 緊張に満ちた家庭の中では、子どもは、親の愛を当然のこととして期待することができなくなり、親に気に入られる自分を装うことに全力を尽くすようになります。・・・そして、その陰には、絶望と怒りが蓄積されています。

<参考文献>

斎藤学「家族依存症」

自分の絶望や怒りの感情を受け入れてしまうことは、恐ろしいので見ないようにしますが、蓄積された絶望や怒りは肥大し、おとなになった私たちの心身、人間関係に影響を与えるようになります。とくに、恋人や夫婦など親密な関係に混乱が起こることがあるかもしれません。

「批判されたり愛されていないように感じる」ことに気づいたり、自分自身で自覚をすすめることはひとりではとても難しく勇気のいることです。それでも、その気づきをきっかけに専門のカウンセリングやワークでとりあつかう機会はあなたとあなたのパートナー、にとって大切な時間となるでしょう。

「えっ?これも自分?、う~ん。そうなんだー、それなら、もしかしてそんなに嫌いじゃないかも、。」と、。

家族とAC研究室

 

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