夫婦カウンセリングとは、
自分の感情を「所有する」ことをめざします。
ご夫婦の親密さを深める鍵のひとつは,それぞれが自分の「感情」
について責任をとれるかどうかです。
幸せな夫婦は,日常生活で相手のマイナス面よりプラス面を重視するよう心がけています。それは,知的感情による結婚生活(emotional intelligence:自分の感情を適切に理解すること)といえるでしょう。
私たちは、もともと家族から(元家族)から得ていたものを,会社,同僚にもとめる傾向にあります。とりわけパートナーには,おおくのお気持ちもとめてしまうのもむりもありません。
夫婦の問題は,愛情・養育関係,自尊心,承認など,原家族が自分に与えてくれなかったものを「仕事」・「夫、妻」に必要以上にもとめようとするときに起こります。
結婚はお互いの自己を明らかにしていきます。双方あるいはどちらかが、子ども時代の必要が満たされていないことを相手に求めているとすれば、これらの期待が衝突するのも無理もないですね。
夫婦カウンセリングとは、お互いがしてくれないことを非難しあうことではありません。お互いが、いまの、自分自身のニーズを知ることからはじめます。
<引用文献>境界線(バウンダリーズ) ヘンリー・クラウド