臨床家としてトラウマのセラピーにたずさわって10年になるわけだが、。臨床家は、とにかく、いまのクライアントさんの状態をなんとかしなくてはという側面もある。セラピストであり、人間であるからだ。
もちろん、すぐ楽になるとか治るとかそういうことではない。このことをセラピストは受け入れる必要がある。とてもつらいのだが、これはセラピストの仕事だ。(クライアントのせいにしてはいけない)
だいたいいつも、カウンセリングやワークを終えて、無力感に襲われる
クライアントさんの悩みや苦しみに何もできないと、一般の人以上に感じるからだ。
それでも、臨床家はトラウマにチャレンジする。 時間を味方につけて、安全を確保して、精神力動にチャレンジし、認知の修正、感情の修正、身体感覚のプロセスワーク、 時には、逆説的な類催眠暗示なども応用して、 なんとか、クライアントさんが自分を傷つける行動を減らし、レジリアンスに目を向けることができるように。
幸運にも、ときどき、クライアントさんに感謝を述べられ、感動する。
ひとりで、海を眺めたり、赤ワインを飲んだりしてお祝いをそこそこに、
どうして回復したのか?
どういう経緯だったのか?
心身に何が起こって、何が減ったのか?
を理論的に整理する仕事にかかる。それをしないわけにはいかない。
先人の仕事をひもといて、考察してみる。
研究発表にそなえて、メモや原稿を書く。
米国のトラウマ治療の専門家、医師・研究者のベッセル・ヴァン・デア・コーク、ステファン・W・ポージェスらの仕事にとても勇気を得る。
カウンセリング後やグループワークで、うとうとされるクライアントさんを見て、ポリヴェーガル理論における、副交感神経が社会関与し、元家族で育むことをスキップした迷走神経系のコネクトが活性化していると理解し目撃することができると、
臨床家、セラピストとしては、嬉しくなるし、彼ら彼女らのレジリアンス、回復力に敬意がわく。
臨床家は、理論に助けられる。理論はセラピーを後押しする。クライアントさんにとってより有効なセラピーとなるよう。
クライアントさんに、私をセラピストとして選んでくれて、ありがとうございます。と言える、ことがとても嬉しい。
読んでいただいてありがとうございます、感謝します。
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今、起こっていることには意味がある、困難は個性化のプロセスでしかない、 逆境は「自分の専門家」になるプロセス。 現代社会がどんなに矛盾にみちているとしても、人は必ず、 自分らしく生きる意味を見つけることができると私は信じています。
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