Ⅲ章:ACの力を肯定するセッション ac-alive-039 怒りを肯定する 

Co:昨夜のベルギー戦くやしくてくやしくて!(FIFA world cup 2018)
AC:残念でしたね。
Co:この悔しい気持ちは私にとって、とても親和的な体験なんだ。試合途中に、自分自身の攻撃性、強者を倒したいという強い気持ちに気がついていた。というか叫んだ!
AC:へー、そうなんですかー、あはは。
Co:私たちはスポーツなどで自分の攻撃性に興奮することがある。どうして、強い怒りや攻撃性に興奮するのだろう?
AC:男性だから? そうじゃないですね。
Co:攻撃性には数え切れないほど理由があると思う。それらをワークするべき価値のある理由のひとつは、「私たちが個人的な生活において怒りを自分自身に、ぎゅっと禁じている」からかもしれない。
怒りとは、「自分自身をわかってほしい!」「愛するものを守るのだ!」という感情や動機でもある。
AC:えー、そうなんですか?
Co:洞窟で暮らしていた頃(笑)私たちはその動機がないと文字通り種を存続させて生き延びことができなかっただろう。でも、近代では、もう洞窟で暮らしてマンモスを獲っていないが、(笑)怒りを感じることを悪いことだと認識していたり、あるいは「みなで仲良くならなければいけない」などの社会文化的要請に、固執してして、怒りを禁じてしまう。
AC:そうですね、怒りは悪いものだからと、。
Co:そうだね、怒りを感じている自分を認めることは周囲から拒絶されると感じてしまうだろう。
AC:なるべく感じないようにするのが大人のような。
Co:自分自身を感じることがとても孤独で勇気のいることになる。
ところで、アーノルド・ミンデルは、戦争や暴力、パワハラの理由の一つとして、私たちが、国家の権威や組織の権威を傘に着て、怒ったり、殺したりすることをスリリングな気晴らしにしていないだろうか、怒りや殺人、テロリズムはいけないことだという一方的な視点では、それらはなくならないかもしれませんと提言している。
AC:そうか、自分の怒りをふさいでいると、外に見てしまうんですね?
Co:そうだ。怒りを自分のものとして内面に織りなす責任がある。
AC:責任があるんですね。
Co:それはあなたをほんとのあなたに近づけるし、生きる力となる。
自分自身の感情、たとえそれが怒りであっても、カウンセリングやワークをすすめ「自覚」することはとても大切なんだ。その道筋は、あなたをあなたの全体性にむかわせる。
ACの自覚の道とは、戦争や暴力、パワハラなどを無力化させる可能性を開くチケットではないかと思う。
AC:怒りは私のものなんですね。なんか、ほっとします。
Co:抑圧されている力は、ほんらいのあなたの力を秘めている。

<参考文献 アーノルド・ミンデル 2013 ワールドワークープロセス指向の葛藤解決、チーム・組織・コミュニティ療法>

2020.9.1

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