出版企画書『自分の専門家になる–AC(アダルト・チルドレン)という生きる力 –』2021.5 ac-alive-001

出版社、編集者さんへ。
多くの必要としている読者さんに有益な情報をお届けするための商業出版を希望しています。出版企画書、本文の抜粋を公開していきます。プロの視点からご連絡をいただけることを願っています。明石郁生 臨床心理士/カウンセラー 2021.5 

★(仮)タイトル:『自分の専門家になる–AC(アダルト・チルドレン)という生きる力 –』
誰かになろうとするから落ち込むのだ。誰かの期待に応えようとするから苦しむのだ。良い人でいようとするから疲れるんだ!

*用語1:アダルト・チルドレン(以下:AC)とは、機能不全家族で育った成人。とても良い人、努力家で多彩ですが、心の傷に自分の言葉や行動が大きくコントロールされていて、「生きづらさ」を感じていることがおおい。(西尾和美,1997)) しかしながら、ACという言葉は、診断のための医学用語や人を誹謗中傷するレッテルではなく、自らの「生きづらさ」の理由を自分なりに理解しようと努める人がたどりつくひとつの自分らしく生きる自覚。(斎藤,1996) この企画ではこの自覚を使ってより有効で自由な自分「自分の専門家」になるための実践情報を提案していく。

■著者プロフィール:明石郁生 (あかしいくお) 臨床心理士/カウンセラー

 1963年秋田県生茅ヶ崎在住。山小屋管理人,広告企画会社を経て独立。長期にわたる重度の喘息、アトピー、日本型ステロイド軟膏リバウンド症状で死の淵を彷徨うが,1999年アメリカ医療に出会い奇跡的な完治を遂げる。2000年〜2018年、自身の完治を通した活動アトピーアソシエイション・ジャパンを運営。<著書『1%の奇跡―アトピーから生き返った私の25年間―』(2006,WAVE出版)>
 同時に心理面においてAC、複雑性PTSDに直面し、2006年より臨床心理学大学院に学び都内精神科インターンを経て修了。2009年家族とAC研究室を開設。「生きづらさ」を感じている人々、対人関係、家族トラウマ、夫婦の課題、さまざまな依存症、それらにともなう慢性的な身体症状など医療機関、教育機関の領域でカバーできない悩みを抱えているご本人、ご家族や子ども、夫婦,経営者、援助職らの心の援助活動をしている。 https://ikuoakashi.jp/

■著者が取り組んでいる専門領域

 従来、心の健康援助は学校周辺の教育的支援、あるいは精神科医療のアプローチが中心であった。しかしながら、現代社会における心の歪みによるトラブル、家族や対人関係の問題、依存症などの「生きづらさ」とは、医療機関で投薬治療が必要な「病気・精神疾患」と言えないけれども、病気としないにしては、あまりに甚大な支障を仕事や生活などを体験していAC、サブクリニカルな状態であると言える。2021年コロナ禍において、自分を失わずに生き延びるためには科学的な感染対策と同時に個人や集団の心のケアについての新たな視点が課題であると言える。

 著者は、AC、サブクリニカルな人々の心理臨床家として精神医学、臨床心理学等の理論基盤を背景とした豊富な臨床経験を持つと同時に「生きづらさ」とは、単に解消したり治療するだけの課題ではなく、自分自身になるための命の流れ、「自分の専門家」に変容する道であるととらえる新しいアプローチの臨床実践、研究を続けている。

*用語2:サブクリニカル。対抗臨床的な領域。生きづらさ、家族や対人関係の問題、共依存などの状態は、医療機関で治療が必要な“病気”と言えないけれども、病気と言わないにしては、あまりに大きな支障を学業、仕事や生活などに体験している状態を示す造語。

■この企画をひと言で言うこと?

アダルト・チルドレン(AC)とは「自分の専門家」になるための新しいコンセプト。
家族や社会の要請に応えるようと悩み苦しむ人生から、ACという生きる力の自覚を通して「自分の専門家」になる冒険を楽しむためのガイドブック。

■企画のポイント1:この本が読者にもたらすものは?
1,対人関係の悩みとは家族や社会の要請に応えようとするがあまり「自分を失っている状態」であると客観的な視点を提示する。
2,「生きづらさ」とは単に解消したり治療するだけの課題ではなく、自分自身になるための命の流れ、「自分の専門家」に変容する機会の体験。
3,家族、対人関係の問題、心の傷を抱えている読者に新たな共感と希望を提示する。
4,エッセイ形式な読みものとしてこれまでにない自分セラピー、自己啓発の全く新しい視点を楽しめる本でありながら、「自分の専門家になる」ためのひとりでできるかんたんなエクササイズも紹介し、心理学本のジャンルを越えて、一般の人々の手にする自己探求ガイドブック、実用本として十分に役に立つ本となる。

■対象読者:ACの自覚あるなしにかかわらず以下のような20代前半~50代の男女
・良い人になろうとして疲れはてている
・自分軸が定まらない。
・繰り返し人間関係につまづいてしまう。
・家庭や学校、職場に違和感があり、転職などをくりかえしてしまう。
・批判されたり愛されていないように感じてしまう。子どもを愛せない。
・強い怒りや悲しみ、孤独を感じている
・なんども自己啓発セミナーなどにはまってしまう

■対象読者の悩みの声とは?
・どうしてこんなに人間関係がたいへんなのかそのワケを教えてくれ!
・「生きづらさ」、苦しさ、死にたいほどの寂しさを誰かにわかってほしい!!
・家族トラウマ、心の傷とはどのようにむきあったら良いのか?
・ほんとうの自分とは?
・ACとはどのように対処するべきなのか?情報がありすぎてわからない。

■企画のポイント2:具体的になにを、どう伝えるか?

・「生きづらさ」、対人関係の悩みや苦しみなどは、たんに治癒されるだけの「もの」ではなく、ほんとうの自分になるための流れ、自分の人生を引き受けて生きる喜びを享受するためのヒントであることを、
・実際の相談現場で話される具体的な課題に沿って章立て、カウンセラー、クライントの対話形式を通して心の動き、変化過程を生き生きとした体験として味わい、
・家族や社会の要請に応えるようと悩み苦しむ人生から、ACという生きる力の自覚を通して「自分の専門家」になる冒険を楽しむためのガイドブックとして伝える。

■企画のポイント3:「この本にしかない強み」だと言い切れることは?

1,通常カウンセリングと言う密室で話されることは守秘のため公開される機会は少ない。この本では、実際のカウンセリング現場での対話を、十分に個人情報に配慮した形のケーススタディとして公開するためダイナミックな臨場感がある。
2,難しい心理学理論を読むことと異なり、実際の悩みや課題の事例を時系列に沿って挙げるため、読者は自身の変化体験として共感しながら読みすすめることが可能。
3,クライントの生の事例投稿をもとに個人を特定しないよう加工し、臨床的な解説とともに掲載するため生々しい分かち合いの共感を得られる。*事例は承認許可作業中

■企画ポイント4:なぜ、著者は「この本」をつくろうと思ったのか?

筆者が開業臨床を通して、クライアントさんが苦難にとりくむ過程に感銘を受けたことがきっかけだった。彼ら彼女らは生き延びることへの純粋な「生きる力」を持っていた。その力はコロナ禍においても、ストレスを他者にぶつけることなく、自身の内面を探求し自身の栄養にすることを可能にしている。つまり、自らの悩みや困難に自覚をむけていく自己探求~昇華のプロセスとは、自分についての専門性を知ることであり、社会の要請に応えるために自分自身を失うことから開放される道であると確信した。
例えば、スティーブ・ジョブスの人生は父と母の愛を探す道のりであったといえる。彼は生育の逆境を反社会的なエネルギーとして使う代わりにアップルコンピュータの創業、Mac、i-phoneの開発として昇華した。アイコンのダブルクリックとは、MSdosコンピュータを人間感触に近づけるための仕事であったと言える。それがゆえに、多くの人びとに深い共感を与えたと言える。
未曽有な感染症、社会的なストレスともに生きることを余儀なくされる2021年。今こそ、ひとりひとりが自分自身を探求し自分の力を見出し、「自分の専門家」として他者とのつながりを見出す機会であると言える。
2020年自殺増加について厚生労働省はコロナ渦による経済的な影響や生活環境の変化、学校の休校、外出自粛などが影響した可能性を指摘している。(2021年1月23日朝日新聞)筆者はそれだけにとどまらず、現代ストレス社会下における心の健康援助について変化の必要性を感じている。
現代社会の歪みとして、他人の目や評価にとらわれて、自分自身であることに混乱する、「生きづらさ」が挙げられる。他人にように幸せでなくてはいけない、キラキラ、ポジティブではなくてはいけないという「社会の要請・プレッシャー・強迫観念」は、若年無業者,高学歴ニート,ひきこもり、いじめ、アルコール・薬物依存、自殺の増加などの一因と指摘されて久しい。個人の個別性、多様性が排除され、若者は将来に希望を感じられず、刹那的な達成に価値を見出そうとする傾向の蔓延があると言える。

*補足資料:平成25年版子ども・若者白書、日本の人事部「http://jinjibu.jp」、厚生労働省委託「若年者の職業生活に関する実態調査」
若年無業者,フリーター,ひきこもり等の15~34歳人口に占める割合は8,9%の243万人
「自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」広義のひきこもりは,69.6万人
「入社後3年目までに離職する割合」は大学卒で30%、高校卒では50%を超え、1年以内に離職した正社員の離職理由は「仕事が自分に合わない、つまらない」が39.1%
このデータは、現代社会の要請(他人と同じように幸せでなければいけない等)に自己を見いだせず“生きづらさ”を抱えている若者、青年が少なくないことを示唆している。

■この本が売れる理由:

1,1997年頃より米国からACを日本に紹介してきた先駆者、米国心理学者の西尾和美氏は2019年7月に惜しまれつつ他界。また、AC概念を日本の精神医療現状に拡充し取り組み続けてきた、精神科医の斎藤学氏(さいとうクリニック:麻布十番)の2021年高齢のため縮小。著者は彼らの意志を継ぐ弟子筋の心理臨床家のひとりとして潜在的な読者、患者に心の健康支援、自律概念を提供している。*斎藤学氏は、この本の帯、解説の執筆を快諾している。(2019.05.28)

2,AC概念は診断基準ではないため従来の心療内科医、精神科医らの治療対象になりにくく、また、行政、教育関係者らは実態を理解できず対応に苦慮している。さらに、自己啓発の分野では心理面のケアのないまま、ポジティブ思考や行動に焦点をあてるため挫折経験が心の傷となることが少なくない。ゆえに、AC、サブクリニカルの課題を抱えた人々は、医療面、教育面、自己啓発面などの受け皿に入り切らず、どこに自分の援助場所、領域があるのかわからずに探し続けている。ここに潜在的な市場があると言える。

■類書との差別化ポイント

1,これまでの代表的なアダルト・チルドレン(AC)関連書籍は、心的外傷(トラウマ)、児童虐待、境界例パーソナリティ障害など学術的な枠組み、あるいは、毒親、恋愛依存症、キレる、片付けられない人などの心理学を一般化した症例の紹介、さらには、◯◯の癒やしなどのスピリチュアル系を中心としたものであったため、前述の潜在的な市場・読者にとっては手にとることへのハードルが高かった。そうした人々の中には「心理学」「依存症」「スピ系」などについて強い抵抗やアレルギーを示す人々が少なくない。(著者の小規模な検討から)
本稿では、外側に希望を見出すのではなく、自身の困難や悩みこそに「自分になる流れ」があるとガイドする全く新しい自分探求ガイドブック。

学術的関連類書:
・西尾和美  アダルト・チルドレンと癒やしー本当の自分を取りもどす 学陽書房 1997
アダルト・チルドレン癒やしのワークブック
・斎藤学  アダルト・チルドレンと家族 心の中の子どもを癒やす 学陽書房 1996
・斎藤学 封印された叫び 心的外傷と記憶   講談社 1999
・C.L.ウイットフィールド著:斎藤学監訳,鈴木美保子訳,内なる子どもを癒やすーアダルト・チルドレンの発見と回復ー誠信書房,1997
・岡田尊司 現代人はなぜ幸福になれないのか―『愛着障害』『死に至る病 あなたを蝕む愛着障害の脅威』現代人の困難や苦しみの他の切り口―

2,アダルト・チルドレン(AC)という概念を使わないが、潜在的市場である「自分自身を見出して肯定する」個別性、多様性に関する書籍、概念の隆盛のきざしがある。

2021.5

geralt / Pixabay

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