Ⅴ章:自分の専門家になるためのエクササイズ ac-alive-061 症状、悩み、困難とは目的を持った状態、流れ。

Co:ここからはワークについて話していくよ。
ワークとは、身体こころから発せられるシグナルに意識を向け係わっていくプロセスなんだ。(A・ミンデル, 1992)
例えば、家族トラウマの後遺症、 複雑性PTSD、ACという概念をたんに治癒する課題と捉えるだけじゃなくて、ある目的を持った状態、あるいは、自分自身の精神的成長の道のりに生じる流れととらえるんだ。症状の消失とか、トラブルとか狭い意味での回復を超える。
AC:うーん。症状から回復しただけでは足りないの?
Co:自分や他人を傷つけるような行動や毎日の生活に支障がある症状などはさっさと無くしたほうが良いね。それに加えて、「自身の課題にワークをする」という視点をつかうことで、症状やトラブルの背後にある流れや関係性に取り組むことができる。
AC:どういうこと?
Co:例えば、これまで、繰り返してきた症状や困難についてワークすることは、あなたの人生の全体性に向かうメッセージを受け取ることができるだろう。また、真摯に取り組むこと自体が癒やしの体験となるだろう。それらは、まちがいなく、あなたの精神的成長につながると言っていいだろう。
AC:うーん、なんだかピンときません。どうしてそのような取り組みが必要なんでしょう?
Co:傷ついて生きてきたACらは。傷を癒やす間もなく、子どもながらに、生き延びるために必死に走ってきたと言える。そのため、発達の段階で自然に得るはずの体験をスキップしてきたかもしれない。
AC:遅れ?
Co:遅れとは違う。生き延びるために必死で洋服(身体、感情)の手入れをすることを学ばなかった。そうすると、いつも生き延びるために自分の一部のみを使うことが習慣、人生となってしまう。
AC:あー、なるほど。
Co:空に浮かぶ月とは丸いものなのだが、見えている白い部分は全体の一部だね。そして、毎日、毎日時間軸に沿って変化していく。全体の一部しかつかわない人生とは、ときに、困難に直面する。月が変化するように周囲の環境も変化するからだ。黒い部分も自分自身なんだ。そこには、まだ出会っていない自分の力がひそんでいる。症状や困難とは、黒い部分に気がつくことのできる機会でもある。自分の全体性に気づくこと、自分の多様性に気づくための道のりなんだ。
AC:ほー。
Co:ワークを通して犠牲者という人生から、自分の人生に敬意を持ち、自らが自分の人生を創ることに取り組むことができる。自分だけのアート作品に仕上げるために。
AC:へー、アート作品!なんだか、わくわくしますね。
Co:うむ。少しづつ取り組んでみよう。

2020.10.14

 

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