ACの力とは?:感情の力 ac-alive-021

Co:自分を失う行動について話してきた。
AC:はい。他人の世話ばかりして、。
Co:自分を失っているとは、心と身体(感情と体)がばらばらになっている状態であると言えるんだ。感情とは身体感覚でもあるんだ。例えば、倒れるまで働いてしまう、うつ症状の繰り返しなどは、
自分自身の中の「頭、思考」だけを過剰に頼ってしまった状態なのだろう。
AC:思考だけ?
Co:ほんとうの自分の感情、身体感覚を感じるのは恐ろしいから否認する。無意識のなせるわざだけど。
AC:あっ、生き延びるために?
Co:そう。

どうして過剰な思考優位になり感情をふさいでしまうのか?
両親を気づかって言えない言葉、感じてはいけないと塞いでいた感情があったのかもしれない。
あなたはケンカをしないでほしい!お酒やめて!と言えなかった。または、
怖いから抱きしめてほしい、不安だから手をにぎっててほしい、そばにいてほしいと言えなかった。親密な対象に怒りや悲しみの感情を向けないようにがまんして、飲み込んで、なかったことにした。
頭を使って、考えて考えて、子どもなりの論理で理由を探して、つなぎ合わせて、整理して、棚にしまいこんで、自分を納得させて、その場をやり過ごす必要があった。
怒りや悲しみを感じているのは自分が悪いからだ、自分のせいだと。

「あなたがその時、言葉を発したり怒りや悲しみを感じたらどうなっていた?」
家族が壊れると思っていたのだろう。

感情に触れず過剰に「思考」にたよって他者や世界に適応しようとする行動は、恋愛関係など親密性に関連する関係に支障が生じていくようになるのだろう。
あなたは異性との関係でなんどもつまづいたかもしれない。他者との親密な愛情関係のの距離に混乱して。
一方で、それらをきっかけに隠していた感情や身体感覚に触れそうになり、驚く。
いったん、怒りや悲しさに触れてしまうとそれは底なしなのではないかと恐怖を抱く。

Co:子供の頃から無意識に抱え込んでいた感情や身体感覚を恐れるのは無理もない。
AC:とても言いようにないくらい怖いです。自分がどうなってしまうのかと、。

カウンセリングの場では次のような言葉で語られる。
親密な人間関係がきずけない、配偶者や子どもに感情の爆発させてしまう、
子どもを持つことが怖い、など自身の感情について恐れを抱かれる方も少なくない。

Co:自身の感情に対して恐怖や不安をおぼえてしまう理由のひとつは、感情と「行動」を同一のものと捉えていることがあげらる。
カウンセリングやグループワークではこの点に慎重にあつかう。米国のセラピスト、ナンシーマックウィリアムズは、感情と行動は別個のもので行動とは受け入れられないものもあるが、感情とは範囲外になることはないと言っている。(引用ナンシー)

さて、感情の力とはどのような力なのだろう?
トラウマ研究者のベッセル・ヴァン・デア・コークは、子ども時代に親密な関係の大人に表出できなかった言葉やそれらに関連した感情は身体に記憶されるのだと述べている。
AC:身体に?
Co:うん。ということは身体症状と感情の関連、心身相関的なアプローチは、無意識なトラウマ反応に翻弄される行動や人生に自覚を促し、新たな行動に意識をむけることを可能にする。

アメリカの精神科医 A,Lowenは、感情(Feeling)とは単なる考えや信念とは違い、体が関与しているために知的活動以上のものであり、身体活動とその知覚という2つの要素から成り立っている。それゆえ、感情は心と体を一つにし、意識を身体活動と結びつける力とみることができると言っている。(Alexander Lowen 1994 村西詔司・国永史子訳 からだのスピリチュアリティ 春秋社)

つまり、感情は心身がばらばらになっていたあなたをほんとうのあなたに近づけるのだ。
AC:怒りでも?
Co:そうだ、怒りとは大切な感情の先端だと言える。ただコントロールすることを学ぶのではなく、背景にある「わかってほしい!」という気持ち、身体感覚を紐解く機会であるだろう。
感情とは、ほんとうの自分になるための重要な力なのだ。

2020.8.6

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