Ⅴ章:自分の専門家になるためのエクササイズ ac-alive-062  自分に気づく呼吸のワーク。

Co:さて、ACとは単に治すべき対象じゃなく、生き延びてきた力でもあると話してきた。
ACというコンセプトをつかって自分自身のワークを続けていくと、自分との関係が変容していく。そして、対人関係、世界との関係が変化していく。
ヤンキーが、一皮むけて地元の青年会などで活躍したり、自分の家族を早くつくりめいっぱい愛したり。親の愛が希薄だったスティーブ・ジョブズが人間性を持ったインターフェイスを用いたMacを創ったり。(コマンドの入力が主流だったコンピュータに、アイコンをクリックしてファイルを開くという概念を創った。)
AC:うーん。
Co:生き延びてきた力を肯定して、自分の人生に使う道のりだ。人生とはいずれにせよたぶん、困難の連続だろうが、ACのコンセプトとは自分を肯定する自覚だ。そうすれば、社会の要請や世間体、一般的な成功や失敗などはまったく関係なく思えるようになる。だってそれが自分だと思える。
AC:はい。
Co:さて、さて、最初のエクササイズをしてみよう。
過去の傷や神経症的なプライドに取り憑かれて、忙しく将来を心配し、肥大した理想にほんろうされたり、はんたいに、過去の怒りや悲しみに縛られ、一歩も出れないような状態とはどんなことが起こっているんだと思う?
AC:えーと。なんだか心がいつもざわざわしてて、。
Co:うん。
AC:落ち込んでいるのに、いつも何かしなくてはいけないにあせってて。
Co:うん。私がなんとかしなくてはあの人がダメになる、家族がダメになる。私が頑張らないとこの会社はダメになる。
AC:うあー。
Co:うん。いま、何が起こっているの?
AC:私は、頑張らないと生きてちゃいけない、。
Co:そう。それを、いま、ここにあるあなたの命の流れに気づいていない状態というんだ。
AC:え?
Co:過去や未来に翻弄されて、いま、ここに、あなたが自身がいない状態。わかりやすく言うと、思考やファンタジー(空想や幻想)にとらわれていて、あなた自身の感情や身体感覚を無視している。
AC:あっそうか、感情と身体感覚がほんとうの私自身とつながっているんでしたね?
Co:そうだね。だから、「いま、ここ」で、呼吸に意識を向けてみて、自分の感情と身体感覚につながってみようとするワークをするよ。これは、マインドフルネスとも呼ばれているね。マインドフルネスとは「いま、ここ」を体験する姿勢のひとつだ。(ティックナットハン)

Co:まずは、いっしょにやってみよう。
AC:はい。

エクササイズ1:自分を見つける呼吸ワーク

いつでも、どこでも、何も使わずにはじめることができます。スマホを見る前に、見ている途中に、パソコンのキーボードを打つ前に、食事の際ご飯を見るとき、お箸を口に運ぶとき、食事を口に入れたとき、。また、朝、起きたベットの上で、テレビを付ける前に、窓の外を眺めたときに、。駅まで歩く道のりで、電車の中で、カフェでも。
帰宅して、お風呂の中で、眠る前にスマホを置いて、テレビを消して。

自分の呼吸に気がついてみよう。鼻から出入りする息の音、上下する胸や肩の感覚。
慣れないと、照れくさかったり、わざとらしく思えたりしますが、
少しの間ゆっくりと自分の呼吸に意識を向けてみます。いろんなことを思い出したり、何かが浮上しはじめるかもしれませんが判断せずにそのままにして、呼吸に意識を向けてみます。

自分らしい、言葉をイメージしても良いです。例えば、
「私はわたし、あなたはあなた。」、呼吸を続ける
「私は、いま、ここに、生きている」、呼吸。

できるが、やらなくてもいいこと、得意だけれど好きではないこと、
人生がはっきりするかもしれない。うまくいかないかもしれないが、自分らしく健康で楽しくできる関係性、行動、仕事、人生を生きてみようと。
あなたの残りの人生は、この世で何ができるかを証明するためのステージではない。
どこにも行く必要がなく、どこにも到達する必要もなく、何にもなる必要もなく、ただただ、いま、ここで呼吸と共に自分の探求を味わって見ること。
自分の人生とは学びのためにあるのだという姿勢に気がつくかもしれない。

AC:気分が落ち着くような気がします。あせりがなくなるような。これで良いような。
Co:いま、ここでの体験は、人生を創りあげる体験そのものにつながるかもしれない。

*まれに気分が悪くなるケースもあります。その際は専門医にご相談ください。また、クリニック等通院中の方は主治医の指導の元行ってください。

2020.10.16

 

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