Ⅲ章:ACの力を肯定するセッション インストールされていたアプリに反抗する ac-alive-032

Co:ところで、スマホにどんなアプリを入れてる?
AC:え? 無料通話とかメールのアプリとか、動画見るやつとか写真を加工するアプリとか、仕事用のチャットとか、サイトを見るアプリとか、、普通の感じですけど。
Co:全部使ってる?
AC:うーん、最近あまりつかわないものも結構ありますね。これなんだっけ?とか、なんで入れたのかわかんないのもありますね。
Co:うん、時々メンテナンスしないとスマホの容量を食っちゃうでしょ?
AC:そうですね、たまにですが調子悪くなることがあります。
Co:そういうとき、どうしてる?
AC:えーと、強制終了して、再起動します。って、何の話ですか?

Co:うん、。例えば、大人になってもじんじんする、「良い子でいなくてないけない」という信念の大部分はインストールされた古いアプリが作動していると言えるんだ。
AC:は?
Co:幼少期に親の顔色を見てインストールしたアプリ。
AC:は?
Co:あなたの内面にインストールされた母親対策アプリ。
AC:はっ?
Co:子ども時代に母親(養育者)の機嫌をうかがったり、彼女の不安定に対処するためにインストールしたかもしれないアプリだ。子どもは母親の不安定を、「母親が不機嫌なのは自分のせいだ」と自分に向けかえて取り込む自然な反応をするんだ。私は良い子にしてなくてはいけない、関心を求めてはいけないと。だから、そういった子どもらしい自然な感情を飲み込んで湧き起こさせなくするようしなければいけないと強く思い込まなくてはいけない。
AC:うー。
Co:うん、自分の自然な心身の流れを、感じないようにするかもしれない。アプリが必要になる。
AC:・・・どんなアプリですか?
Co:んー。感情や身体感覚を麻痺させて、良い子でいなくてはいけないと強く自分自身を叱責するアプリ。
このアプリは、自分でもいつ、なんのためにインストールしたかもわからないし、大人になっても作動するからやっかいなんだ。親密な関係でいつも肝心なことを言えない、感情を感じないように飲み込んでしまう。それで、親密な関係性でトラブルを繰り返したり、うつ、首肩こりなどの痛み、不眠など身体症状を創りだす。そうした挙句の果てには、自分はだめなんだ、何をやってもだめなんだと自分を責めることが習慣となる。

AC:なんか情けなくて腹が立ってきます。
Co:そう、その嘆きや怒りが大切なんだ。
AC:え?
Co:インストールされていたアプリに反抗している。
AC:・・・え?
Co:インストールしてしまったアプリ。それは、子ども時代を生き延びるためには必要なものだった。
でも、大人になった、いま現実的には「良い子」だけでは生きられるはずもない。
でも、アプリは作動して、それに反応してしまう。
AC:なんか急に恥ずかしい気持ちになってきました。
Co:無理もない自然な流れだ。いま、私たちは、あなたの力を全面肯定しているからだ。もう、アプリを使う必要のない自分に気がついているけれど、それは同時に、いままで慣れ親しんだ感覚に自覚をむけて、否定することになるからね。アプリの作動通りできない自分とは、自分じゃないみたいで恥ずかしいかも?
AC:ひえー。
Co:いままで慣れ親しんだアプリを手放す時期に「罪悪感」や「恥」を感じるとおっしゃるクライアントさんは少なくない。
AC:はあ。ななんだか恥ずかしいやら怒りがあるやら・・・。
Co:その感情の流れは自己治癒につながるんだ。敬意を持って気持ちを向けていくものだ。
子ども時代に対処するためにインストールされたいくつかのアプリの機能に自覚をむけて、
「どんなアプリをインストールしているのかな?」
「どうしてそれが必要になったのかな?」
「アプリの作動はこれまでの人生にどのような影響を与えていたのかな?」と。

AC:う~ん。なるほど。やっぱり自分を知らないといけないんですね?
Co:そうだね。自覚をすすめていくと、今度は、アプリの機能にあなたの生きる力も含まれていると変化を知ることができるんだ。今度はそれらを、
「自分の、ために」
使ったり使わなかったり調整したりできるようになる。

2022.1

 

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