Ⅳ章:「自分の専門家」になる冒険 ac-alive-044

Co:ここからは、「自分の専門家になる」という話をしていくよ。
AC:はい。
Co:私は人生の前半にどうしようもない苦難が続いた。ある時、そんな自分には何が起こっていて、自分とは誰なのかを知らないと一歩も前にすすめないという気持ちになった。理不尽な大病を超えた束の間、40歳を超えて無自覚なAC構造に気がついたとき、会社員に戻る人生に恐怖を覚えたんだ。
AC:せっかく病気を克服してこれからという時だったのに?
Co:自分が誰なのかかわからないままに、やりたいのかやりたくないのかわからない仕事をつづけることができるのか?と立ちすくんだ。
AC:なんて言うか、もう、ごまかしきれなくなった?
Co:そうだな。されとて、勉強を一所懸命やってきたわけでも、何か資格を持っているわけでもなく、頑丈な身体を持っているわけでもないと気づいてしまった。
AC:・・・。
Co:海岸のデニーズでコーヒーを飲みながらノートを書いていて、心底愕然とした。眼の前がくらくらして、足元がガクガクと震えた。闘病時代の借金はあるし、ぐずぐずしていても家賃は発生するし、どうやって生きていくのかと。
AC:アルコール依存者が底付きと言っているようなこと?
Co:よく知っているね。そうなんだろう。もう、いままでのやり方をやりたくなくなってしまった。
あと、残りの人生どれくらいの時間があるかわからないが、すくなくとも、いま生きているわけだから、自分でいようと思った。でも、その、自分がわからない。
AC:えー、もしかして、育て直し?

Co:つらい時期を過ごしてきたとすると、それらの問題が染み込んだストーリーと格闘して生き延びてきたことになる。
そうすると、それこそが自分の人生であると自らを限定してしまうことがあるんだ。
AC:どういうことですか?
Co:例えば、私は、「犠牲者である」と。
AC:私はこれまで何をやってもうまくいかなかったし。犠牲者だと思ってきました。
Co:問題があったにもかかわらず生き抜いてきたのに「犠牲者」?
AC:えーと、そうしたら犠牲者ではない?
Co:そうだね。生存者かもね。
AC:えー、そういうふうに考えたことなかったです。
Co:生存者になるために、あなたが持っているとても強い力をつかったということだ。
AC:えー、力って言われても。ただ、死ぬのは怖いし、懸命に、、生きてきたんです。
Co:そう、その力とはどんな力なのか?探っていこうよ、。そして、見つけたその力で現実を生きてみようよ。という試みが「自分の専門家になる」道のりだ。

2020.9.15

 

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