Ⅲ章:ACの力を肯定するセッション 心身の安全確保 ac-alive-030

ACの力を肯定していくために大切なことは、現在の日常生活が安全な状態にあるのかどうかを確認することだ。セッションのはじめは、クライアントさんの「安全」や「安全への姿勢」を検討する。
医療機関の受診が必要な場合は、まず、病院に行ってもらう。また、法的なトラブルなどは専門機関への相談を並行してもらうし、具体的な危機が迫っている場合には警察の利用をためらわないように話しあう。
心身のシグナルを探求するには、まず環境の安全確保が最優先となるのだ。

具体的な例をいくつかあげると、食事との関係に問題があり体重が40キロを下回っているケースでは内科の受診が優先される。また、家族内で暴力があり住居環境が安全でないケースでは専門機関への通告や一時避難が先となる。
感情の爆発や落ち込みが大きく、自分や他者を傷つけてしまう可能性があるケースでは、一定の鎮静を目的として医療機関への入院を提案する。

Co:長い時間、悩みや困難をおひとりで抱えられて、自分の安全に関しての現実的な検討に混乱されているケースが少なくない。

「私には医者は必要はない、薬は嫌いなんです」
「夫の暴力は頻繁ではないので、大丈夫です」

AC:あっ、自分自身が安全かどうか、わからなくなっているということ?
Co:そういう場合があるね。長い間、たいへんな日々が続いていたとすれば無理もないことだと思う。セッションでは、これまでのご苦労を十分にねぎらい、これまでの経緯を伺い、緊急的な対処が必要かどうか、カウンセリングがどのように役に立つか共に検討する。

2020.8.18

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